この度は、ニューヨークで個展を開催したいという長年の夢を叶えられたことを心から嬉しく思います。
私は1969年から30ヵ月国余りのシルクロードの国々を訪れ、時に標高5000メートルの高地で酸素ボンベを背負い、時に馬に乗って移動しテントに寝泊まりしながら、大陸的な風物や辺境に生きる人々を描き続けてきました。その中には、2001年に破壊されてしまったバーミヤンの巨大石仏も含まれます。
シルクロードは鮮烈な色彩のパワーにあふれており、大地・自然の恵みやバザーの賑わいは私に生きるエネルギーと情熱を与えてくれました。ニューヨークの方々にも、現地で私が得たのと同じ感動を共有していただき、同時に、シルクロードの悠久の歴史を体感し、山岳地帯や砂漠に暮らす人々の平和についても思いを寄せていただければ、これ以上の幸せはありません。
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